学芸にゃーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳などについて思考する"更新型"メモ/ノートです📖 よって、グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

生存が保証される(暇になる)と 歌い、喋り、踊り、描く!?!  追加⇒学習障害考察📖

 

脳神経学者で人類学者のテレンス・ディーコン博士の著書『ヒトはいかにして人となったか―言語と脳の共進化』の百科事典のような原書('◇')を買ってからなかなか読み進めないと(重すぎて持ち運べない(><))思っていたら、動画で博士の講演を見る機会がありましたので、私にヒットした部分をまとめたいと思います('◇') 


大抵の哺乳類はビタミンCを体内で合成しますが、ヒト型霊長類や多くの鳥またはある種のコウモリはできません。上記系統樹の赤線部分。ご存知の通り食事で摂取しないといけない。そこでその合成に携わっていた遺伝子が手持無沙汰になった!?

ビタミン C(ascorbic acidアスコルビン酸)体内合成に用意されていた遺伝子部分に隙が出来て満たされないため、その空いた部分に突然変異が生じ、偽の遺伝子が発生して新たな役割を待っていた!?その偶然の産物注1)が言語につながる!?といった仮説です(;´・ω・) 偶発的ゲノム編集みたいな?ここらへんは専門家じゃないので💦

その産物発生に関与していると思われるのが生存危機減少から生じる『ヒマ』です(^▽^)ダイアモンド博士の話でも出てきた自然選択上生存を侵される心配がなくなればなくなるほどその生物はカロリー消費コスト分配を他に当てだすといったものです。感情論や倫理的考察は今除外するとしたら、”ヒトの飼育下”
がそれに当たります。このブログの言語スペシャルでも出てきたジュウシマツ博士がやはりこの教授の話でも出てきました🐥注2)

左は野生の小鳥と飼育下の小鳥の歌のバリエーションの違いを現したもの
Wild(野生)はa音の次もa音,b音の次もb音と単調なつながりが多い。
Domesticated(飼育下)はa,bの時点ですでにバリエーションがあり、b1だけを取ってみても
他の複数の音声への変化バリエーションがあるのがわかる。
右は野生の小鳥と飼育下の小鳥の脳内神経回路の比較
右上が小鳥の発声にかかわる運動神経回路。
赤いラインは生得的に音声を発するように張り巡らされた神経回路
単調に同じ音声を繰り返したり、ヒトでいうと笑うだけの回路に近い。
黒いラインはFinch(飼育下の小鳥)にのみ見られる神経回路で脳の表層まで
張り巡らされているのがわかる。ヒトでいうと言葉を話すのにかかわる回路。
右下が小鳥の聴覚に関する神経回路。
同様に黒いラインはFinch(飼育下の小鳥)にのみ見られる神経回路で脳の表層まで
張り巡らされているのがわかる。


遺伝でセットされた同じ単調な♪生得ソング♪を世代をまたいで歌い続ける小鳥(左)
遺伝で欠けた部分を後天的習得され受け継がれた変化のある🎶伝承ソング🎶を歌う小鳥(右)
2018/FEB/14 追記重要事項
この右の白い小鳥はヒトと共存し始めてまだ20年ほどらしいですので、そのような短期間に自分で作曲するような遺伝子が発生するのは難しい、だから社会環境的に学習したと考えられます。講演の最後の質疑応答であったヒトの話し言葉と書き言葉についても、恐らく話言葉の原型は5万~10万年に遡れるとしても書き言葉はシュメール楔形文字にみられるように人類史で見れば5000年しか遡れません。なぜ話せても文字が読めないディスレクシアという学習障害が起こるのか、それは読み書きが遺伝子で標準装備されるのは時間が浅すぎるというということが言えます。

ビッグバンが元旦としたビッグヒストリーカレンダーで見ると書くは年が明ける
17秒前
読む(読解)は元旦1秒前ということになります(;'∀')記事引用⇩

更に聞いて、言うの脳神経回路は我々の大先輩哺乳類の脳を(Humanから時計と逆回りに)遡っても見られますが、書く、読む専用回路はない
あくまでそれらは運動技能と見る技能の延長なんです。

青は視覚黄色は聴覚赤は体性感覚書く読む部分はない!


『こどもの脳内には音声に関した神経回路は標準装備で張り巡らされているが、読む回路?そんなものオプションなんだ、だから必死で脳内に埋め込んでやらないといけない



用語について
Epigenesis(遺伝現象以外の遺伝現象/エピジェネティクス)
※"epi"は「外」
Offloading(オフロード):the transfer of resource intensive computational tasks to an external platform(仕事の一部を他の部品にやらせることによって、本体の負荷を軽減させること)


このブログでたびたび出てきましたが、ヒトの言語を多少なら覚える類人猿はいますがほぼすべてヒトの保護下の仲間たちです。


最後はダイアモンド博士の引用で締めましょう。
"if wild chimps had more leisure time plus the means to manufacture paints,they would be painting." 【The Third Chmpnazee p179より】注3)
「野生のチンパンジーにもっと余暇(ヒマ)が出来て画材などがあるなら、何かずっと描いていることでしょう」


生存を脅かされる危機が減ったことがヒトが歌い、喋り、踊り、描く理由なのかもしれません(-______-;)ウゥーム・・・



注1)偶然の産物⇒創発についての関連記事
最新研究🔭意識はどこから? やはり宇宙の法則とつながる? - 学芸なーど。


注2)言語とジュウシマツ博士関連記事


注3)ダイアモンド博士引用文の関連記事


今回参考動画及び画像

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