学芸にゃーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳にゃどあれこれ思考する"更新型"メモノートです📖 よって、グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

人気の色Blueって意外と新しい?

 皆さん、色って好きですか? 私にゃーども結構青の衣装や最近買った花粉用メガネも
ブルーでした。見渡せばは青いしに行けば、しかしずいぶん昔には」はなかったようです。

 例えば有名な紀元前8世紀末の詩人ホメーロスの作品『オデュッセイア』では

  


 黒は170回、白は100回、赤は13回、黄色10回、緑10回とかなり少なかったのですが海や空に関するページはあるのも関わらずに該当する言葉は見つかりませんでした。


その代わりに現代人の大半がこれは青だと言いたくなるようなものには「深いワイン色 “wine-dark” 」にあたるギリシャ語で描写したようです。
 歴史家たちは古代のギリシャ人は色に関する感覚が鈍いか色盲じゃないかと最初は思ったようです。
 しかし「はっきりと色覚を持つのは、いろいろな動物の中でも、昆虫などの節足動物と、われわれ脊椎動物だけです。」以下サイト参照↓とあるように何億年も前からあるのでその可能性は少ないようです。

上の表は<沖縄科学技術大学より>


 それから数年後ある言語学者が「青」があるかを古代アイスランド語、ヒンズー語、中国語、アラビア語、ヘブライ語の文献を調べ尽くしましたが「」はありませんでした。


 最近になってあることがわかりました。
あらゆる文化と言語において色を学ぶ順が下のように共通していたのです。

 最初は黒と白です。次はワインや血液にみられる赤、そして黄色か緑、最後です。
自然に目を移して考えてみると空を除けば以外とはないものなのです。
青い目、青い花、青い生き物は非常に少なく例えば青い鳥は孤島にだけ生息します。



 ではいつどのように「」が使われるようになったのでしょうか。
それは「」の顔料が使われ始めたころじゃないかという研究者の見解で一致しているようです。
 例えば約2万年前のラスコーの壁画には「」は見つかりません。そのころは「」はほとんどありませんでした。


                    


 しかし6千年前にアフガニスタンで美しい青い石ラピスが見つかりエジプト人の間で瞬く間に評判となり「」にあたる語がこの界隈で使われるようになりましたが何せ貴重であった
ため王族でないと手に入れることはできませんでした。よってその後数千年間は「」は急速に世界に広まることはなかったのです。


 現在でさえ、例えばナミビアの先住民ヒンバ族には「」はありません。その代わりに
」に関する語は豊富にあります。驚くことは我々に(例えば日本人)は「」に見えるものとある「緑」をひっくるめて"BURU" と言ったりします。
 

                

 その理由は以下の有名な色別テストによりよくわかります。


 

 左の円から違う1つ(赤丸のブルー)を選ぶのは我々(この絵では英語話者)には簡単ですが、このブルーグリーンが同じ認識のヒンバの人々は違う1つを選べませんでした。選べた人もいましたが時間がかなりかかりました。反対に右の円から違う1つ(赤丸のグリーン)を選ぶのは彼らには容易いことでした。なぜなら全く違う色"dambu"と "zuzu"だからです。
 緑に囲まれた環境がそうさせたのでしょうか。細かい緑の差異のなかに今日の獲物を
見つけないと生活ができないような。。。を眺めていてもそれに「色」を名付ける必要はなかった!?



 青は文明化社会が作った造語とも言えるのでしょうか。。。


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 ロシア語でもある「青」に関して全く違う単語を使うようです💦

голубой(ガルボイ)が淡青色、空色でсиний(シーニー)が暗青色、この理由は難しい?
宿題で💦

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