学芸なーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳などについての"更新型"メモ/ノートです📖グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

ETV連動企画②特別版:言語スペシャル📖ダイアモンド博士の“ヒトの秘密”2回目 ⇒言語あれこれ🐵 ヒトとチンプ発声法比較、言語障害について追加

私が一番興味のあることの一つが言語の起源です。このテーマはブログ1ページじゃ到底足りないですね(><)

さてどうやって言語は始まったかは「誰もわからない」が結論です。100年ほど前はそれを論じるのはタブーとさえ言われていました。しかし言語学、考古学、心理学、人類学、生物学などを統合した様々な研究で随分推測が出来るようになりました。それを超絶的にまとめた先駆者のひとりがダイアモンド博士ということです。


今回のダイアモンド博士の“ヒトの秘密”2回目ではヒト以外の生物間の音声コミュニケーションとヒトのシンプル言語(Pidgin,Creole)から言語起源に迫る内容でした。私は前者のヒト以外の音声コミュニケーションの点で原書やその他研究の引用も含めて言語起源そして言語そのものの考察してみたいと思います。
英文のオレンジ部分は第一回目記事のプチ文法コーナーへ


The Third Chmpanzee p.142より
化石は残れど話し言葉はその場で消える(TT)ことについて⇩
"I often dream of a time machine that would let me place tape recorders in ancient hominoid camps." 「古代人類の住処に録音機を設置させに行ってくれるようなタイムマシーンがあればなぁてよく妄想するんですよ」


The Third Chmpanzee p.144より
ベルベットモンキーが捕食者の種類(ワシ、ヘビ、ヒョウなど)により声を使い分けできることが判明したことについて⇩
"...as if vervets had names for several predator species and several dozen individual monkeys..." 「ベルベットモンキー達はまるで捕食者や何十といる他のサルに名前がある(名前を付けて識別する)かのように...」

       

The Third Chmpanzee p.151より(放送では触れてない部分)
野生のゴリラが座り合って意味のないようなうなり声を上げあっていると思いきや、急に全ゴリラが突然立ち上がり同じ方向に駆け出すのはヒトが聴いても判別出来ない何か隠されたやり取りがそのうなり声にはあるのじゃないかとも述べています🦍ここは私の翻訳のみ💦


The Third Chmpanzee p.152より
類人猿の声道は解剖学上様々な母音や子音を出すには制限があり、ヒトのようにはいかないが…の続きで⇩
"i would be surprised if wild chimp and gorilla vocabularies did not eclipse(were not greater than)those reported for several velvets..."
「報告されたベルベットモンキーより野生のチンパンジーやゴリラの語彙が劣っているとしたら、そんなことは驚きだ、そんなはずはない」
実際、野生のチンプはベルベットモンキーの10種類に対して30種類の音声を使い分けるらしいです。


📖更に知りたい①⇓チンプ🐵とヒト👫の発声器官の違い

画像元:新・身近な科学
喉頭(こうとう: 喉の頭つまり男性ののどぼとけの位置にあります。)がヒトではチンプよりだいぶ↓になり声道スペースが広いのが図のい辺りからわかります😯生後の赤ちゃん👶はまだ↑にあるので大人のように発声出来ないのは周知の通りです。博士はその喉頭を" 🔊voice box"と学生にもわかる表現を使用しています🐵正式には、"larynx"で声学や音声学を学ぶ際は重要になります。


📖更に知りたい②⇓チンプ🐵とヒト👫の発声方法の違い <2018/Jan/20 追加>
ヒトの発声と呼吸:息を吸って、吐く時に“息を止めて“発声
チンプの発生と呼吸:息を吸って⇔吐いて を繰り返しながら発声するから“息は止めれない
皆さんも一度息を吸って⇔吐いてを繰り返しながら何か喋ってみてください、きっと話せない(><)
なるほどチンプはヒトの言語理解はある程度出来るようになっても話せないお分かりになるでしょう。


さてロビンダンバーー博士によるとヒトはこの息を止める窒息のリスクと苦痛をを回避するために
モルヒネ同様の作用を示す脳内神経伝達物質のひとつであるエンドルフィン(endorphin)を発生させていると考察しています。エンドルフィンが放出されると多幸感や高揚感に浸れるためもっともっと息を止めて発話するまたは笑いたいといった要求がヒトの言語進化を促したとも述べています。
参考文献:「ことばの起源―猿の毛づくろい、人のゴシップ」「人類進化の謎を解き明かす」


チンプの脳活動を調査した研究者もいます。
ヒトの飼育下のチンパンジー(3個体)が見えないところにある食べ物をジェスチャーと鳴き声でリクエストしたときの脳活動を調べるとヒトが発話時に使う部位(ブローカ野)と複雑な運動計画や行動を扱う部位が活動を見せたとしています。
"In the new study, the researchers non-invasively scanned the brains of three chimpanzees as they gestured and called to a person in request for food that was out of their reach. Those chimps showed activation in the brain region corresponding to Broca's area and in other areas involved in complex motor planning and action in humans, the researchers found. " 引用元⇩

📖更に知りたい③⇓発話に関わる脳部位ブローカ野  <2018/Jan/20 追加>
先日TV番組でインタビューを受けて自分の生い立ちを話しまくっていた路上弾き語りの高齢者が突然「え。。。あっ。。。え。。。」と喋れなくなり、インタビュワーが救急車を呼び運ばれる場面がありました。軽い脳梗塞を起こしてこのブローカー野をやられたようです(><)
言語障害と脳についてのわかりやすいURL⇒言語障害に関するQ&A|看護のための症状ガイド|看護roo![カンゴルー]


しかしその声は、ヒトのように心的表象を表す訳ではない、目の前の対象への記号化でしかないという研究者もいます。ヒトは今目の前にないものでも言い表します。「昨日さぁ***に行ったらさぁ***に会って。。。」フィクションメイキングのプロがヒトです。


仮に知能の優れたチンパンジーやゴリラが単語に当たる声を駆使してコミュニケーションを取ったとしても、バラエティーに限界があります。ヒトはひとつの方法として語順を変えて伝えたい意味を(無限に)変えることを編み出したのです。

文法構造を持つための一番のキーワードがシンタックス(syntax)です⇒単語など意味をもつ単位を組み合わせて文を作る文法的規則の総体のことで、日本語は結構ゆるいですが、英語はここ間違えたら伝わらないか違う意味になります。
例えば日本語は『トムがジェリーを追いかけた』でも『ジェリーをトムが追いかけた』でも浮かぶイメージは同じですが、英語で"Tom chased Jerry." と"Jerry chased Tom."は浮かぶイメージが全く逆になります。よって言語学者の多くは幾らベルベットモンキーが声のトーンやピッチを絶妙に変えて名詞の使い分けをしたとしても"言語"とは認めないようです。というか言語学者の90%はヒトの言語を研究してるから他は眼中にないっていうのが正解でしょう。近い将来ファーストコンタクトがあっても同じことなるかな〜
これは又バイアスの問題になります。ヒトを中心に考えると異星人はヒトより遥かに優れている(根拠なし)⇒だから最低ヒト以上の文法構造を持っているに違いない、話戻すと類人猿はヒトより…とも捉えることができます。…バイアスアニマルホモサピエンス🐵…でもヒトは皆その中間値+-の間で生きています😏このテーマは又次回😶


が!私も先日面会したチンパンジーアイは特殊に開発された図形文字の組み合わせも理解することも出来たようです。赤い歯ブラシを5本見せるとpcのキーボードで「赤」「歯ブラシ」「5」を選ぶ。更にアイの場合は数字を最後に持ってくるという自分の法則でシンタックスを作った❢ようです。参考:NHK出版「心の進化をさぐる」


さらにその他の日本人の研究ではジュウシマツやシジュウカラはヒトにしかないとされてきた文法規則(この場合はシンタックスのこと)を組み替えて発声や認識をしていることが証明されました。
ジュウシマツ博士の記事はこちら⇩
http://www.brain.riken.jp/jp/asset/img/about/timeline/pdf/089.pdf
シジュウカラ博士の記事はこちら⇩

小鳥や他小動物と言語起源の関わりについては⇒現在作成中(_ _)


さて、ダイアモンド博士は言語進化発生において、単語単位(名詞、動詞、形容詞)なら身振り手振りで類人猿や未開地のヒトにも教えればわかるようになるので発生過程は推測できそうだか、前置詞、接続詞、冠詞や時制は身振り手振りで教えるのは難しい😅じゃあどうやって我々の先祖はそれを共通シンボルとして使えるようになったんだろかといった旨も述べています。



※チンパンジーは“今"が全てなので、昨日⇒今日⇒明日がない。だから時制の概念はヒトの文明が作り出したフィクションと考えれます。そのトレードオフで今に対するチンプの感知能力はヒトを凌駕します。それについての記事は⇒人づきあい🔓⇒まずは自己モニターから〜メタ認知とは🐵 - 学芸なーど。
追加情報⇒しかし世界中の言語学者をΣ(・□・;)えーーーーーって言わしたアマゾンのピダハン族には時制の概念がない(中国語のように時制がない言語はあるが時の概念がないわけではない)そうです(;'∀')つまりチンプ達と同じように”今”がすべてなので悩まない!!でも脳の容量は変わらないだろうし。。。研究者の数もわずからしいですしこれも論争になっているようですが、ますますわからんようになりそうです^^;【概念を超越】謎の言語を操るアマゾンの少数派民族「ピダハン族」/最凶の閲覧注意 - YouTube
言語の"定義"は「こんなんがみつかった、あんなんがわかった」などいくらでも揺らぐことがあるので💦


現時点では、ヒトとチンパンジーを徹底的に40年研究し尽した松沢哲郎教授(流)の言葉でしめたいと思います⇩


経験を分かち合う」のがヒトの言語☺


×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。