学芸なーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳などについて思考する"更新型"メモ/ノートです📖 よって、グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

ETV連動企画⑫:放送直後の放射性メモ+改定版💦🔛📺ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第12回『“格差”をのりこえて』

 "Tackling Inequality"
最終回のテーマは「不平等問題取り組む」+まとめでした
※"tackle"は文字通り「タックルする」意味もありますが今回のように「問題に取り組む」という意味でよくニュースなどで使われます。
Jared Diamond examinines the dangers of the growing wealth gap, within societies and between nations.今日のダイアモンド博士は社会間や国家間に広がり続ける貧富の差を検証します。~NHK world版 見出しより~

まず、部族ヒト社会は平等主義(egalitarian)で皆同じ社会地位話から始まりました。格差のもととなる食料保存はないので皆狩猟採集をする。※フランス語の"égal"は英語の"equal"に当たります。


国内社会の不平等について
先進国でもっとも不均衡(Inequality)のある国として挙がったのがアメリカ、ポルトガル、イギリスで、特にアメリカではピラミッドの上1%のヒトが全体の25%分の収入を得ており社会的流動性(Social Mobility)注1)にも乏しく低所得層が富裕層になるチャンスは極めて少ないのです。
低所得層が陥りやすい問題は安い食品による栄養失調、不十分な医療手当、短命傾向、クラス生徒数多く質の良くない教育などです。LAでは1992年に大暴動(10億ドルの損失)が起こりましたが、その後格差はより広がることとなりました。富裕層も問題がない訳ではないです。肥満問題やメンタルヘルスなどです。


国家間格差について
下の世界地図はくなるほど高所得、薄くなるほど低所得となります。
例えば、とあるアフリカのうすピンクの国の国民1人当たり所得注2)スイスやノルウェーの1/300だそうです💦 

こういった低所得国家となる原因の1つが水へのアクセスの悪い、内陸開発途上国(Landlocked Developing Country)注3)となってしまったことです。博士が例に出したボリビア(Bolivia)は南米で海に面しない内陸国です。もうひとつの南米内陸国はボリビアの右下パラグアイ(Paraguay)です。こういった条件の国の40%は貧困に陥るようです。

もう一つの理由が天然資源を持つ国が最後には貧困国になるという分析です。例えばアンゴラでは石油、シオアラレオネではダイヤ、ボリビアでは鉱山などです。ナイジェリアでは国の南東部(偏った地域)に油田があったのが原因ともしています。こういった国々は往々にして利権戦争を行い自ら破滅する傾向があります。天然資源が永遠にあると思いこみ他の開発をしないことも原因です。

その他の理由では土壌が貧弱で害虫が多く農業生産性低い国も貧困国になりやすく、  
かつて豊かだったインド、ボリビア、ペルーなどは植民地化された結果、搾取組織が腐敗した組織として独立後もそのまま残ったため貧困に陥ったようです。



さて、貧困国はかつては遠い国の出来事でしたが、現在のグローバル社会では様々なテクノロジーのおかげで良くも悪くも身近に感じることが出来るようになりました。今回のテーマである格差も浮彫になっています。そんな中での富の不均衡がもたらすものとは
”ヒトの流動問題です”
難民や移民問題が挙げられます。西ヨーロッパでは難民問題で緊張が高まっています。ドイツやルクセンブルクのようにシリアが豊かだったら難民は発生しないでしょう。本当に貧困は大問題の大きな種なのです。テロの可能性も高まっています。マラリアなどの恐ろしい病原菌を運んでくることもあります。こういったヒトの流動でもちろん良い面もあります、その移ってきた人がノーベル賞などを取ってその国に貢献したりすることです。


不均衡を抑えるには
資金援助が有効という意見が学生から出されました。博士は即座に260億ドルあればマラリア、エイズなどは撲滅出来ると言いました。アメリカにはBill gatesを入れて3人出資可能候補がいます!!!他2人はだれでしょう。。
これは誰にでも出来ることではないです。ここに参加の学生も出来ることとは、
選挙に行ってまず投票すること。民主主義には問題はあるといえまずは実行すること。 
あとは富裕国と言われる国のそこそこの層のヒトが無駄を無くそうとする努力です。
例えばアメリカは世界人口の5%を占めますが、世界の化石燃料の25%を消費しています。1人分のガソリンもEU各国の倍消費しているようです。しかし、社会保障や高齢者の健康はEU諸国より悪いようです。


さてちょっと話を大きく戻してチンプの公正さ公平さの感覚実験では仲間のチンプがアボガドを貰えないと分かると自分に与えられても拒否するといったことがわかったようです。500~700年前に我々ヒトと分岐した進化の隣人は未だに公平、公正の精神を持っているのにヒトは公平、公正さの感覚を麻痺させてしまったのでしょうか????我々は果たして進化してきたと言えるのでしょうか?この点では後退(退化)していると言っても過言ではありません💦


今回の問題は全てヒトが作った問題です、裏を返せばヒトが解決しようと思えばヒトが解決できる!!!そういったヒトの協定力によって実を結んだのが天然痘撲滅やCO2削減 パリ協定などです。

原書では鋭くこう締め括っています⇓
"Now is the time to pursue solutions!!"
ダイアモンド博士は、我々に猶予のない警告を希望へのメッセージとともに最後に残します。「今がまさに解決へのその瞬間だ!」


最後の全回まとめは別記事にします。


注1)
社会的流動性(Social Mobility)というのは、低所得者の子孫が何世代もそのまま低所得・・・といったように社会層が固定されていないこと。簡単に言うと、低所得の家庭で育った子供でも、ミドルクラスやそれ以上の社会経済地位を獲得するチャンスがあるかどうか。高い流動性の生み出す公平感は、社会を一つに繋ぎとめる重要な絆でもある。
ずっと昔は、アメリカは貧富の差が大きくても、社会的流動性(Social Mobility)が非常に高いことを誇る国だった。The Land of Opportunityってやつですね。しかし、アメリカの社会的流動性もどんどん低下し続けて、今では欧州以下だという統計が出ている。
社会的流動性の地域差 | FI Planning より引用


注2)
GNIの用語解説 - 国民が1年間に新たに産み出した財とサービスの付加価値の合計のこと。「gross national income」の頭文字をとったもので、日本語では「国民総所得」という。~コトバンクより~


注3)
内陸開発途上国(Landlocked Developing Country)とは開発途上国のうち、内陸国である国のことである。通過輸送コストが大きい(通常の7~30倍かかる)ことなど、開発途上国一般に比べて特別の考慮を要する。全世界で36カ国が該当し、そのうちの17カ国は後発開発途上国である。~wikiより~


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