学芸にゃーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳にゃどあれこれ思考する"更新型"メモノートです📖 よって、グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

【脳のフシギな可塑性】(BSプレミアム☕)視聴メモ:脳卒中で言葉を失って8年、リハビリを経て再生を果たした脳科学者J.B.テイラー博士の軌跡を追う

よく左脳は…右脳は…などと言われますが、脳科学の進歩はまだ10年くらいのものです。基本右か左かの片方半球だけを使ってとかはないです⚠さて脳について実際判ってることは大げさに惑星で例えるなら火星はこんなんで、木星は…に近い段階です💦確かに脳活動を可視化できるfMRI(ザックリに言うと画像に映りやすい血流の集まり具合を診る)がだいぶ貢献してますが、大脳新皮質だけで100億ほど(銀河系にある地球型惑星の数に等しい)あると言われる脳神経活動の細部までは現在まだわかりません☹️だからやたら”脳が活性(賦活)するから良い”を売りにするには時期早尚といったところでしょうか。


さてその盛んな研究のお陰で左半球は言語ネットワークが多く張り巡らされていることがはっきりしてきましたが、右は芸術やひらめきとか言われていて、それを商売にしてる方もたくさんいますね~はっきりわかってないのに。。。中には学者系でもいるので困ります(><)


しかし昨日の再放送を見て確かに右半球は芸術よりかな〜🤔といえる気がだいぶ高まりました。
民放は大概娯楽として捉えてみるしかないですが、NHKになるとバイアスがかかります。NHKだから正しい😑とか。左右局在説が正しいようにインタビューなど編集すればそれらしくなります。一旦それは置いておいて↓


元脳科学で突然脳卒中になり、左半球がほぼヤられたジルテイラーさん。
以前TEDで見たときは"this is my brain, cool!"と術後のセリフを回想している部分が強烈で内容が抜けていたんですが💦NHKプレミアムで再放送があり詳しくご自身で当時の様子を脳科学の立場で解説されていました。

メモ調でまず前半⏬
ある日の学会の翌日急に頭と体にに異変が😨
頭にカキ氷食べた時のズキーン〰️とした痛みが😨
右腕が突然だら〜んとなり重みを感じた(片腕3~4㎏)と語っています⇒左半球への異変予告😔


周りの音は聞こえてた(しかし異常に増幅🔊)そうなので生命維持のカギ脳幹(呼吸とかに関わる)は大丈夫だったと自己分析しています。しかし音声⇒脳幹⇒聴覚野ルートに問題が…


さて救急電話したいが電話帳や名刺の文字が記号か点に見える(日本人なら初めてアラビア文字見る感覚)😵見えてるので視覚野が悪くなった訳ではありません。
左半球の言語理解と音韻理解なとをリンクさせる領域(ウェルニッケ野や角回、縁上回など)の損傷の可能性が😨

担当医曰く、もし右半球損傷ならただの頭痛だけだった❓


なんとか番号らしきものと電話機をリンクさせ、ある番号にやっとつないだが、出てくれた知り合い教授の言葉が『わ〜わ〜』としか言っているようにしか認識出来ない、ジル博士は頭では『助けて大変です』と脳内音声化はできていたようですが言葉が出てこない😨発話に関わる言語部位(ブローカ野と声道を操る運動野のリンク)もヤラれた可能性😔


省略。。。


さて手術あと↓
『ジル博士はもういない』と自信のインタビューで言っているので、記憶は全部飛んだらしいです。つまり記憶に大切な海馬も損傷したのでしょう。


他人が話すことは解らなかったが、彼らが自分に愛情があるかないかは感じれた❣

翻訳⇒大脳新皮質はアウトだったが、大脳辺縁系は機能した❢産まれたての赤ちゃんと同じ❢2018/7/18再々放送より


しばらくは話せなかったジル博士ですが、ゼロからのリハビリで今は話せます。ヒト社会に必要な言語を初めとした記号習得を何年も根気よく母親と続け訓練しました。色の概念も勿論ない!
ジル博士『色!なんて便利な発想だ』⇒
そうですヒトは全ての事象や物体をあるグループや社会集団での共通の記号としてその環境や文化も加味した上でネーミングします😑
色の認識が違う部族記事は現在編集中(_ _)
イヌU^ェ^Uの視覚については⇒戌年U^ェ^U イヌ目線から始めませんか1 - 学芸なーど。


計算に関わる部分もまるごと切除された可能性があり、算数の1+1=2もただの記号なのでの概念化からの出発も必要でした😫


現在日常生活出来るまで回復したのは『脳の可塑性(柔軟性)⇒環境への多様性』のおかげです! 更には損傷や生得的に欠けていても補完する『脳の補完性』のお陰です。


ポジティブな変化もありました⇩
まわりのヒトへの感情読み取りが随分鋭敏になったそうです、芸術への感性も上がり研ぎ澄まされたようで、今ではステンドグラスアート作製が日課のようです。作品のモチーフは『脳』でした、サピエンス全史で言うとこの『フィクション』である言語処理は脳の表面の新しい部分(大脳新皮質)でこなします(ジルさんが損傷した)しかし感情に深く刻まれたことは旧哺乳類脳と呼ばれるもっと深い部分(大脳辺縁系)に言語とか関係なく刻まれます、それをまさに物語っているといえるでしょう✨


前半私の所感:
脳右半球が芸術やひらめきなどに優位であること完全には現在特定さていませんが、
そんなこともないかもってなりました🤔


私の新たな疑問⇒リハビリで違う言語(母国以外又は多言語)訓練したらどうなるんかな??


前半視聴途中で寝落ち(=_=)したため^^;分けて後半は録画から⇩


後半⏬
元数学者の母親登場⇩
ジル博士の術後の観想
母親の言葉『また赤ちゃんに戻った』
ジル博士の言葉『涅槃の域に入った』

つまり今までのヒトや仕事の繋がりもないから悩みがない。今のこの瞬間が何か幸せ♡


私のこころの言葉「あ!チンプ🐵と同じ❢」


チンパンジーはその一瞬の記憶ではヒトより遥かに優れています。このブログでも頻出?の『トレードオフ』です。そのトレードオフ分をスポーツや芸能の分野などで開花させた事例は枚挙にいとまがありません。チンパンジーはその一瞬をゲットしないと生存に関わる、ヒト(農耕の始まる1万年前まではヒトもほぼチンプ的)は昨日、今日、明日の繋がりに全力を注ぐでないとヒト社会でうまく機能出来ない…関連記事⇩


後半番組まとめ:
普通3年のリハビリをジルは8年もやり続けた⚠

脳の可塑性を引き出すのはガッツ!


脳卒中の犠牲者じゃない、生存者だ


副音声(英語に日本語被せて日本語字幕はいい加減やめて欲しい)がないので吹き替えの隙間でジル博士の口から聞こえたのが恐らく
"the brain is learning"でした。


諦めなければは柔軟に蘇る!
脳卒中に関しては左半球だけや右半球だけで良くなったり、右の機能が左に移ったりと
こんな絶体絶命状態からでも脳は可塑性を存分に発揮します!
そして はいくらでも可能性を広げてくれます!


彼女のTED⇩英語の勉強にも適しています(^▽^)


2018/2/17

etv追記メモ📝

脳損傷でサヴァン症候群を起こして、突然芸術に目覚めた日本人とアメリカ人?の表現の対比が興味深い。

アメリカ人の今を一言で表現するとの問に"Free"誰も到達出来ない域に自分はいるから…

日本人『いろいろ今後を考えると今は自由じゃない』これは損傷部位の差か?文化的差か?


もう一人アメリカ?人は損傷後数学に目覚めた『以前パリピだった自分も楽しいが今の数学者も楽しい』


映画レインマン監修の脳科学者か医者登場🎬

携わって来た後天的サヴァン症候群のヒト達共通の初期感情⇒"なんでこんなことに興味が?"の恐怖だと言う。


日本人『あなたに今日会うまでその感情がありました』


ヒトが脳内で行う時系列による因果的理由に繋がりがないために混乱を起こすのかもしれない…

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