学芸にゃーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳にゃどあれこれ思考する"更新型"メモノートです📖 よって、グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

⑩📖ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第10回『ジェノサイドはなくせるのか』ETV連動企画⑩:放送(直)後の放射性メモ+原書補足

How did humans develop our capacity for war and genocide?


前回のETV連動企画⑨:放送(直)後の放射性メモ+原書補足🔛📺ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第9回『地球外生命体(エイリアン)も進化する?』 - 学芸なーど。
では、
"They(Extraterrestrials) will do what we have done to other humans or whales or monkies."
という風に地球外生命体がもし地球に来たら「文明化に伴って、我々が他のヒトに対してしてきたことや、クジラやサル達にしてきたこと考えると彼らも同じことをするであろう」


例えば我々ヒトのちょっと遠い仲間であるリス猿達は人類のためにニコチンの実験対象として使われ4人ともなくなりました。しかしこういった実験は終了し生き残ったサルたちがサンクチャリーに移送されるニュースが今週話題になりました。(2018/Dec/7放送前追加)


だから地球外生命体は来なくて正解だといった旨の内容で前回終わりましたが、今回はなぜ博士はそういったネガティブな見解を持つに至ったのかをヒトやアニマル達の同族潰しや大殺戮から学び、今後のヒト社会での問題を建設的に解決するヒントを与えてくれました気がします。
さて最初は â€œmurder(殺人)” と “genocide(大量殺人)“の違いは何でしょう(自分の意志か命令か、牢獄に行くか行かないかなど...)と番組でも始まり原書でも言及がありますが、これについては行を割きたくないので飛ばします。こないだの認知研究会でも同様の質疑がありましたが、ヒトが勝手に作った記号への振り分けの話ですね。さて今回も原書の引用の気になった部分を中心にメモっていきます(⌒∇⌒)

今回のTVでのサブテーマ⇒"Can We Eradicate Genocide?" 「大量殺戮は根絶できるのか?」
メインキーワードの"Genocide " はギリシャ語で「部族」を表す "génos" と‐CIDE(バッサリ切る)の混合語です。ある部族をバッサリ切る⇒大虐殺とかの意味になります。因みに動詞"decide"はスパッとスイカを割ったように決断するニュアンスがあります。


さて原書で目に行った部分👀からどんどん書いていきます💦我々ヒトは他の生きもの達から攻撃性を引き継いでる(animal precursor)かもしれないが、違いはなんだろう…といった構図で話は進みます⇒
Packs of wolves or hyenas do battle, while ant colonies engage in large-scale wars with other colonies. Although for some species these contests may end in deaths, there is no animal species (like humans)whose survival as a species is even remotely threatened by such deaths.
「オオカミやハイエナ集団の戦いやアリのコロニー同士の大規模な戦闘により生死のドラマは起こるものだが、遠隔地にいるのに種の存続が脅かされるような生きものなんて(ヒトを除いて)存在しない。」


ちょっと難しいキーワード⇒ xenophobia:fear and hatred of strangers or foreigners「ゼノフォビア/よそものを極度に恐れ嫌うこと」 "xeno"「ゼノ」はギリシャ語 xénos「見知らぬ人,客」が語源の接頭語です。“~phobia”は「~恐怖症」とかでよく使います。
例)monophobia: 孤独恐怖症  arachnophobia:クモ恐怖症 スティーヴン・スピルバーグ製作総指揮ホラー・パニック映画「アラクノフォビア」にもなりました。
これを番組では "USvs Them(私たちと彼ら)"と学生にわかりやすい言い換えていました。よく日本人は"We japanese..."とかよく言いがちですが、英語の持つ"we,our,us"は日本語の持つ漠然とした「わたしたち」でなくガッチリ徒党を組んだ一体感とその裏にはそれ以外は外だといったニュアンスがあります。番組中ダイアモンド博士は"we humans"を繰り返すのは種としてのヒトが結束してほしいというメッセージにも感じます。一度副音声でのご視聴をお勧めします🎤

What makes human xenophobia much more lethal than chimp xenophobia is of course our recent development of weapons for mass killing at a distance.
この“xenophobia(よそもの嫌い)”は生きものに共通してみられるのですが、チンプのそれと違うのは遠距離間であっても大量殺傷可能なここ最近の兵器の発展具合をみれば明らかです。
While Jane Goodall described males of one group of common chimps gradually killing off individuals of the neighboring group and usurping their territory, those chimps had no means to kill chimps of a more remote group, nor to exterminate all chimps (including themselves).
そして、ジェーン グドール女史(ヒト以外が道具を使うのを最初に発見した) 参考⇩によると「チンプの男性集団はじわじわと近隣集団の個体単位で殺戮して領土を奪っていくのだが、遠隔地の集団をやっつける手段はないし、自分たちを含めたチンプが全滅するような手段も持たない。」


Thus, xenophobic murder has innumerable animal precursors, but only we have developed it to the point of threatening to bring about our fall as a species.
「“xenophobia(よそもの嫌い)”による殺戮は消しきれない生きもの達の名残なのである。でも我々ヒトだけがそれを種の陥落に至らしめる所まで来てしまったのである。」


Threatening our own existence has now joined art and language as a human hallmark.
「人類存続への脅威が今やヒトの特性として芸術や言語の次に加わったのである。」
『名言ですな~』by にゃーど


Noooooooooooooooooo,but true............................


ちょっとまとめると
ヒト以外の生きものの例としてチンプは種の存続のために自分たちの脅威となる隣接集団をじょじょにやっつけるが全壊はさせない。
閲覧注意❢チンプぐん隊の戦闘動画⇒3:00以降は倒した相手を食す部分があるので「チンパンジー=かわいい」イメージを崩したくない方は注意してくださいm(- -)m 類人猿分析とかでビジネスしてるヒトはこういうの隠すんだろな〜

しかしグドール博士(参考記事は⇓)の調査によるとチンプ達には罪の意識(sign of guilt)もない,ヒトのように道徳心(moral code)を発達させる必要がなかったからか????????
[2018/Dec/7放送後追加]


ヒトはチンパンジーが有する攻撃的だか全壊はさせない本能がもはや及ばないとこまできている、種を一瞬で絶滅させる(Push-button genocide)ような遠隔大量破壊手段を有してしまったから。

We have done little to halt the numerous episodes of genocide since the Second World War, and we are not alert to where it may happen next.
「我々ヒトは第二次世界大戦以降も数えきれない大量殺戮があったのに、その抑止についてほとんど何も行ってきてないのである。またそれがどこで起こるのかも警告されることもないのが現状だ。」



ダイアモンド博士の分析の概要
To understand genocide, we cannot proceed narrowly but must draw on biology, ethics, and psychology.
このヒトによる大量虐殺を理解するには生物学、倫理学、心理学にまで広げて考察する必要があります。


どんな集団が対象になったのか
人種民族的少数派(Racial or Ethnic minorities)や宗教的に異質や少数派(Different Religious beliefs)  、政治的に異質である敵対的集団(Political opponents)などでした。宗教や政治は当初虐殺などの抑止力(他の生きものたちにはない)としての機能を果たしていましたが、反対にそれを引き起こす理由ともなりました。


1970年代のカンボジアでのクメールルージュによる大虐殺にみられるように⇒
The killer and killed may belong to the same ethnic group and may differ only in political views. 
殺戮する側とされる側は同じ民族ということもありました。この場合の理由は政治的見解の相違であったりします。 (The Third Chimpanzee p.289)


ヒトの集団殺戮の理由について
集団殺戮のキーワード:scapegoat⇒a person who is blamed for something that someone else has done「他のヒトがしたことの責任を(勝手に、都合上、無理矢理)負わされるヒト」


Scapegoating joined religious and racial motives in the extermination of Jews.
「スケープゴートという理由が、例えばユダヤ系根絶の宗教的人種的動機に加わったのである。」 (The Third Chimpanzee p.290)


大量殺戮の動機をまとめると
Racial and Religious motives have contributed heavily to genocides provoked by Land struggles,Power struggles and scapegoating.
「人種的宗教的動機が土地争いや権力争いそれとスケープゴート理由などに触発されて大量殺戮を引き起こしたのである。」


最後に少し数値データを見て楽観視するとするなら、ここ最近では大量殺戮被害者数は中央国家のないような部族間の争いを除いて減ってきてるようです。

上表が中央国家なし下表が中央国家有の年間の10万人単位のバイオレンスによる死者率
単純に中央国家なしの件数が多く、有では数値自体少ないのがわかります。

World in Data より


番組ではダイアモンド博士はこう締めくくってました。
"It doesn't yet have a happy outcome,
but has LESS an unhappy outcome."
『こういった減少傾向はハッピーな結果とはまだ言えたものじゃないけど、アンハッピーなことが減っているとも考えられるね。』


番組で学生からも質問のあったヒトが大量殺戮する理由と霊長類を始めとする他の生きもの達の行動の本当の相関については様々な仮説があり論争を呼んでいます☢️
私の勉強不足なので情報書籍などでinput&intake 出来たらここにoutputしたいと思います(⌒∇⌒)


ゴリラ博士こと京大総長山極教授はヒトはチンプの凶暴性もあるが、ゴリラの平穏性も持ち合わせていると言っておられます。参考記事⇩



注)大学も出てないのにひょんなことからチンプ研究者に🐵しかも美人だったので超注目されましたv( ̄Д ̄)v

昨年(2017/Nov)コスモス賞受賞式出席したときこはんなグレートな方だと知らなかった私💦
因みに会場で描いた放射上メモ⇩写真は後日学会用に追加

写真左上下現在のグードルさん、右上松沢哲郎博士、右下ゴリラ博士京大総長



非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。