学芸にゃーど。

BighistoryやSapience的考察からヒト、科学、学習、言語、芸術、心、脳などについて思考する"更新型"メモ/ノートです📖 よって、グルーミング用の旬な時事ネタはないです…か?

ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第8回『"進化"から見た文明格差』ETV連動企画⑧追加:家畜アニマル編

初回メモでは地理的条件が文明格差につながった点をまとめましたが、今回はその格差原因の一つと言われるアニマルの家畜化について原書なども引用してまとめます。

10,000年前に最初に農業が始まったとされる肥沃三角地帯(Fertile Crescent)はそれほど肥沃ではなかったがなぜ優勢になったか?


それは5つのアニマル(Big 5:Cow,Sheep,Goat,Pig,Horse)たちが家畜への適応性があったことと栽培に適していた穀物があったことです。ウマについては⇩
ETV連動企画⑧追加:ウマ編:ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第8回『"進化"から見た文明格差』 - 学芸なーど。穀物栽培による格差は⇩
ETV連動企画⑧追加:栽培編:ダイアモンド博士の“ヒトの秘密” 第8回『"進化"から見た文明格差』 - 学芸なーど。
さてこのBig 5はすでに紀元前4000年には家畜化されていました。
These animals provided food, power, and clothing.
そして食料、動力、衣類をヒトに提供しました。


他にも(Minor 9)9種がいて、そのうちLama(⇩イラスト左)だけはアメリカ大陸で家畜化されました。

      

ではなぜ アメリカンインディアンはビッグホーン(mountain sheep)、シロイワヤギ(mountain goats)、ペッカリー/ヘソイノシシ(peccaries)、バイソン(bison)、バク(tapirs上イラスト右)などの哺乳類から同様の利益を享受できなかったのでしょうか。
Innumerable species reached the necessary first step of being kept captive as tame pets...
数えきれない種が家畜への第一ステップには踏み込めたのだが。。。


例えばニューギニアのある村ではフクロネズミ(possums)絵やカンガルー(kangaroos)が、アマゾンのある村ではサル(monkeys)やイタチ(weasels)が、古代エジプトではガゼル(gazelles)、レイヨウ(antelopes)、ツル(cranes)そしてハイエナ(hyenas)やキリン(giraffes)までもが飼いならされたのです。
有名な例では。。。
Romans were terrorized by the tamed African elephants with which Hannibal crossed the Alps (not Asian elephants, the tame elephant species in circuses today).
飼いならされたアフリカ象(我々がよく目にするのはアジア象らしい)がローマ人を震え上がらせた「ハンニバルのアルプス越え」逸話があります。詳細は⇩

But all these incipient efforts at domestication failed.
しかしそういった家畜化初期の試みは失策となりました


Why have efforts at domesticating most animal species failed?なぜ多くのアニマルたちを家畜化する努力は実らないのか?


A wild animal must possess a whole suite of unusual characteristics for domestication to succeed.
野生のアニマル家畜化に成功するには一連の類まれなる性質を有することが重要となるのです。


ではどういった条件が必要であるとダイアモンド博士は導き出したのでしょうか?
番組内容、原書、参考文献をもとに5つに分けてまとめました。


1.The first factor required for successful domestication is the diet of the animal.
  アニマルたちの家畜化に成功した要因はその食べ物(えさ)である。
エサが簡単に調達したり、栽培できないと本末転倒になってしまいます。
放送では野生のアリクイ(Anteater)は1日に約3万匹のアリを捕食しているため、そんな大量のエサを確保するのは到底無理だとも述べていました。


2.Second factor is growth rate.
  2番目の要因は、成長の速度である。
成熟して大人になるまで10~20年かかるアニマルは共存用ペットとしてはいいかも知れませんが、BIG5が提供する食料、動力、衣類(food, power, and clothing)の恩恵を受けるのは困難です。.


3.Third factor is disposition and tendency to panic.
  3番目の要因は性格的傾向が穏やかでやパニックにならないことである。
ガゼルや多くのシカやレイヨウのように常に危険逃避行動を取り、地に足が付かない種を扱うには慎重さがとても必要で管理すらできないのです。
Although deer have always been intensively hunted and often tamed, reindeer alone among the world's forty-one deer species were successfully domesticated.
41種いるシカは集中的に狩られ手懐けられてきましたが、トナカイ(reindeer)だけが家畜化に成功しました。縄張り行動、逃避反応又は両者を持つ種は家畜化の候補から脱落して

いったのです。                    

放送ではシマウマは家畜化が難しいとおっしゃっていました。
シマウマは特に気性が荒くヒトに蹴る噛みつくのはお手の物といった感じです(><)


4.Fourth factor is the animal must be a social species living in herds.
  4つ目としてはそのアニマルが群れで暮らす社会的種であるかが重要である。
群での従属下にある個体は支配的個体に対して本能的に従順である。支配的個体がヒトに変わっても同じように振る舞えるかが重要となります。
例えばアジアヒツジと北米ヒツジではこの点で真逆だったためインド人はヒツジの家畜化に後れを取りました。更に縄張り意識が強すぎる種も家畜化できません。
Except for cats and ferrets, solitary territorial species have not been domesticated.
ネコやフェレットを除いて単独生活主義のアニマルを家畜化するのは難しい
まあネコはヒトを家畜化した唯一のアニマルと論じる方もいますしね(=^・・^=)
ネコと家畜化の関連記事は⇩ ⇩イラストはフェレットです

 
5.Final factor is the problem of breeding in captivity.
  最後の要因は
ヒトの保護下でも繁殖できるかどうかである。
As zoos often discover to their dismay, captive animals that are docile and healthy may nevertheless refuse to breed in cages.
動物園にいる従順で健康なアニマルたちですら“囲まれた”なかでの繁殖行為を拒絶するのですから…ダイアモンド博士は続けます。
You yourself would not want to-carry out a lengthy courtship and copulate under the watchful eyes of others; many animals do not want to either.
ヒトの凝視にさらされての「種を残す行為」はあなた達だってできないでしょう?
それはアニマルたちにとっても同じなんですよ。⇒いろいろとハットされられませんか💦


Domestication requires not just capturing individual wild animals and taming them,but getting them breed in captvity and modifying them through selective breeding so as to be more useful to us.
家畜化には野生のアニマルたちを捉えて手懐けるだけでなく、保護下での繁殖に成功させなければならず、よりヒト社会に適応できるように品種改良もしていかなければならないのです。"useful"って部分が個人的には何とも言えない気分になりますが。。。


まとめ
以上のような類まれなるヒトに都合のよい性質(unusual characteristics)をBIG5が有していたことがユーラシアでは家畜化出来て、他では出来なかった理由とも言えるでしょう。アメリカ大陸やオーストラリアの哺乳類は鍬や荷車や戦闘用滑車を引かなかったしミルクも供給しなかったし、誰も乗せなかったのです。


参考文献元:The Implicit Ecological-Evolutionary Theory of Jared Diamond
参考画像提供元:かわいいイラストたちはいらすとやさんよりm(- -)m 1部pinterestより


ヒトはアニマルの(犠牲の)おかげで生きている!


日本の習慣『いただきます』は『もったいない:Mottainai』と同様世界基準"Itadakimasu"になって欲しいと思いますm(--)m




参考記事:
ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究⇩

ニワトリについてあまり博士は述べてないので気になる方は⇩諸説あり?


9回目もうすぐ始まりますね💦


これらの前にイヌが、後にネコが家畜化した、ネコは自ら家畜化された?2018/6/25 
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-83096-4
p.114-115

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